最近の恒例行事

たまプラーザ駅のたまプラーザテラスの中に「茶の葉」というお茶屋さんがあります。お手頃のものから高級茶まで、たくさんの日本茶を扱っているお店です。日によって、和菓子なども販売していたり、お店の奥には店内で飲食できるスペースもあります。

我が教室でも、お茶のお菓子をメニューとするときはたいていこちらのお茶を使わせていただいています。きれいで、おいしくて、品のあるお味が大好きです。

そんな「茶の葉」さんでは、毎年年明けに「正月セット」というお茶セットをいただくことができます。ここ数年、ゆうにこのこともあり、コロナのこともあり、年末年始どこにも出かけることもなく、豪華なお節やお食事にもあまり気の進まない私たち。ただ一つ、この「正月セット」をいただきに来ることが恒例となっております。

通常は、セットと言えば「煎茶+お菓子」か「抹茶+お菓子」の2種類しかないのですが、毎年1月2日~10日くらいまでこの「正月セット」をいただくことができるのです。

まずは、お屠蘇か柚子シロップを最初に選んでいただきます。

下戸な私はもちろん「ゆずジュース」

梅シロップの柚子版のような、とろみのあるまろやかでさわやかなシロップ。我が家も今年は柚子が13個できたので(笑)、このシロップ作ってみようかな~とか思ったりして。(13個くらいで作れるもの?(笑))

続いて福茶とお赤飯。福茶は番茶ベースで、中に梅干し、昆布、黒豆が入っている、ちょっと変わり種のお茶。いろんなお出汁がでていて思っているより複雑なお味ですが、これがまたおいしいんですよ。最後には器の中の梅干し、昆布、黒豆は全部食べられるんです。面白いですよね。一緒に添えられているお赤飯も含め、縁起物満載のプレートです。「今年こそは良い年になりますように~🥺」なんて、願いを込めながら丁寧にいただきます。

「お赤飯と福茶」

続いてメインのお抹茶と花びら餅。こちらのお抹茶は本当においしいんです。色もきれいで美しい。大好きなお茶です。花びら餅もとってもおいしい♡。花びら餅って、一体誰が考え出したんだろう。お餅と味噌餡とごぼう。そもそも餡子にごぼうって、普通は思いつかないですよね。

ということで、少し調べてみました。
諸説あるようですが、発案されたのは江戸時代。そのルーツは、平安時代の「歯固め」の儀式にあるそうです。宮中で長寿を願う新年のこの儀式では、大根や猪、押鮎を食べる習わしがあったそうですが、これらの食を模して作られたお菓子が「花びら餅」だそうです。大根をお餅に、猪を味噌餡に、鮎をごぼうに見立てたのでしょうね。うーん、面白い♪♪明治時代になって京都で親しまれるようになったそうですが、最近ではお正月になると全国的に広く見られるようになりましたよね。私も毎年いただいています♡。

「お抹茶と花びら餅」

最後は、お口直しの桜茶です。塩漬けされた桜の花びらが器いっぱいに広がり、外の寒さもどこへやら。一気に春が来たような暖かで幸せな気持ちになります。この「桜茶」はお抹茶を選んだ人にだけ、最後のお口直しに出されるんですよ。お煎茶を選んだ方は、お煎茶だけで2~3杯いただけますからね♪

「桜茶」

コロナのこともあり、基本黙食ですから、店内はとっても静か。店内はモダンな雰囲気で、照明は少し薄暗くしてあります。その薄暗さが心静かにその空間を楽しめる手助けをしているようにも思えます。心穏やかに静かにお茶とお菓子をいただく。新年の贅沢な時間でした。

こんな素敵なお茶屋さんが近くにあるなんて、和菓子大好きな私には本当にありがたいことです。日本茶と和菓子をいただく時、「日本人で良かったな~」と心から思ったりします♪♪♪ 京都、金沢、松江の日本三大菓子処。今年は全部行ってみたいな~。



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