9月のレッスンレポート(フランス菓子初級)
9月、フランス菓子初級クラスのレッスンレポートです。
実習で『アプリコットとプルーンのケーク』を作りました。焼き菓子を単なる地味な焼き菓子で終わらせないがのフランス菓子風。今回のケークはそんなフランス菓子のエスプリを存分に表現した焼き菓子です。アプリコットとプルーンをそれぞれ下処理したものを生地の中に入れて焼き上げます。これだけでも風味豊かで十分美味しいのですが、さいごはドライアプリコットとドライプルーンで華やかにお化粧するのです。
まずは生地作り。ここで手を抜いてしまっては、どんなに美しいお化粧をしても何にもなりません。たっぷりのバターにたっぷりの卵を加えます。分離しないように皆さん慎重に混ぜていきます。「たとえ分離しても、戻す方法はあるので心配しないでくださいね〜」の私の一言に、緊張した手が少し和まれていました(笑)。
アプリコットとプルーン下処理の方法をそれぞれ説明すると、「手が込んでますねー」と皆様感心されたご様子。見えないところにも一手間加えるのがフランス菓子らしいところです。今回このお菓子を考える際に私がこだわった点。フランス菓子らしい美しく華やかな焼き菓子にするならば、徹底して手をかけたいと思いました。とは言え、見た目にはわかりませんけどね(笑)。
しっかりとオーブンに入れて焼き上げます。焼きあがったらシロップを打ちます。今回は珍しいプルーンのブランデーが手に入りましたので、それを使ってシロップを作りました。これも見た目には全然わかりませんけどね・・・、見えない私のこだわりです(笑)。ナパージュを塗って、デコレーションです。最後に粉糖をかけると、全クラスでため息が。「はぁ〜、きれーい・・・・♡」。美しいものを見てうっとりするのは人の本能なのかもしれませんね。生徒さん全員が乙女の目をされていらっしゃいました♬
デモンストレーションでは、『サブレ・オ・シトロン』をご紹介しました。ほろほろしたサブレ生地を使いますが、程よい酸味と口いっぱい広がるレモンの香り。今回こちらを楽しみにされている方も多かったです。試行錯誤何度も何度も試作を重ねて到達した最終レシピ。レモンの量1gで味、食感が変わってしまうのですから、お菓子って繊細で面白いですよね。
今回は皆様にお手伝いしてもらって、たくさんのサブレを完成させました。試食だけでなく、少しだけお持ち帰りもできましたね♬ 夏に買っていて使ったことのなかった、シーラーを使ってシーリングして持って帰っていただきました。表にロゴ入りシールを貼れば、お菓子屋さんに置いてあっても引けを取らないサブレです。
ティータイムでは、アプリコットとプルーンのケークにたっぷりのクレームシャンティとフルーツソースを添えて、お出ししました。美しいケーキは切ってもやはり美しい♡。お皿に盛られたその愛らしい姿に二度目のため息が漏れます(笑)。このため息を聞くと、「あー、必死にレシピを考えて良かったな〜」と毎回思うのです。私の努力が報われる瞬間ですね♬(笑)。
口に入れるともちろん「おいしいーーーーーー!!」の嵐。「こんなに美味しい焼き菓子食べたことありません!!」と感激のあまり、猛烈に訴えてくださる生徒さんもいらっしゃいました(笑)。そして、サブレも。「私これ大好き!」そう言われた方が、かなりの数いらっしゃいました。皆様今回も気に入ってくださって、本当に良かったです♡。
皆さま、今回もレッスンにお越しくださり、ありがとうございました♡。
来月も楽しくレッスンしましょうね♬
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