フレデリック・カッセル
銀座三越に入っているフランス菓子「フレデリック・カッセル」。
カッセル氏はルレ・デセールの会長を務められ、フランスのフォンテーヌブローにお店を構えられています。銀座三越には2010年にオープンしたらしいのですが、わたくし今更ながら先月初めてこちらのケーキをいただきました。
地下の洋菓子コーナーにあるお持ち帰り専用のお店。18時を回ってから行きましたので、案の定ショーケースはガラガラでした。生ケーキはたった3種類しか残っていませんでしたが、華やかで美しく新しいフランス菓子らしいフランス菓子のように思いました。そして、その見た目だけで「美味しい!」というのがわかる気がしました。なんせ、得意の動物的勘がビビビビッと働きましたので(笑)。これは間違いないだろうと根拠のない自信の元、残っている3種類の生ケーキ、そしてサブレと焼き菓子を数種類買って帰りました。
今日買って帰った生ケーキは、こちらの3種類。
タングラム
ババ・ディエゴ
ソーフレッシュ・ディエゴ
「タングラム」はチョコレートのケーキ。
お店のサイトでは「食感の異なるチョコレートを層にした見事な逸品」と紹介されています。その紹介どおり、チョコレートのムース、クリーム、グラサージュ、フィヨンテーヌがそれぞれに良い味を出し、見事にマッチしているのです。チョコレートもカカオ分が高くてほろ苦く、しっかり濃厚です。これぞフランスのチョコレート菓子〜という感じで、食べ応えがあります。チョコレートが大好きな私は、このケーキ本当に本当に大好き!!!下に敷かれたサクサクしたサブレと周りに付けられたカカオのアーモンドもしっかり歯ごたえが良く、良い仕事しています(笑)。
興味深いのは「ディエゴ」と名前のついた2つのトロピカルフルーツを使ったお菓子。こちらは、月替わりで提案するコレクション「インスピレーション(INSPIRATAION)」の10月新作分だとか。10月はフレデリック氏の出身地レユニオン島にゆかりのあるバニラとトロピカルフルーツを合わせたケーキがラインナップされていたそうです。秋にトロピカルフルーツ・・・というのも不思議な感じがして、私にはとても興味深かったんです。理由をお聞きすると、フランスでは旬のフルーツが少なくなるこの時期、常夏の国から入ってくるトロピカルフルーツを使ったケーキが店頭に並ぶんだそうです。だから敢えてこの時期にトロピカルフルーツ。なるほど!旬なフルーツが少ないところからの逆転の発想ですが、これってある意味季節感溢れる楽しいお話ですよね(笑)。
そして「ディエゴ」とは、フレデリックさんの息子さんのお名前なんだとか。なんと愛情深いお父様なんでしょう。しかも私が今日買ったケーキ3つのうち2つが愛息のお名前がついているものだったのですね〜。
で、肝心のお味は・・・。
「ババ・ディエゴ」は、ラム酒のシロップをたっぷりとしみ込ませたサヴァランに、バニラクリームを絞り、トロピカルなパイナップルが乗せてありました。お酒の苦手な私。基本ババってちょっと苦手なんです。が、こちらのババはアルコールはそんなに強くもなく、それでいてラム酒の香りはしっかり利いていて、お酒の苦手な私もとっても美味しくいただけました。上に乗ったパイナップルとの相性も良かったです。
「ソーフレッシュ・ディエゴ」は、フロマージュブランのムースの中にシトロンクリームと高知県産ベルガモットアロマのジュレが入っている目にも鮮やかな爽やかなお菓子です。下に敷いてあるサブレもサクサクとしていて、上に乗っているムースやジュレととても相性がよく、とっても美味しいんです!!元々酸味の強いお菓子が大好きな私の好みドンピシャでした!爽やかすぎて美味し過ぎて、気づいたらあっという間に平らげてしまうので、注意が必要なケーキです(笑)。
3種類とも本当に美味しくて、何度も食べたい味でした。しかも美しい。美しいお菓子は幸せな気持ちにしますよね〜。やっぱり私の動物的勘は外れていなかった(笑)。常時10種類くらいの生ケーキを置いているらしいので、他のも是非是非食べてみたいです。
月替わりで新作が出るって・・・。
ちょっと!毎月通いたくなっちゃうじゃないですか〜(笑)。
フランス菓子らしい華やかで美しく、丁寧に作られた美味しいケーキ達。
大好きなケーキ屋さんがまた一つ増えました♥️。
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