尾山台のオーボンビュータン
少し前のお話ですが、5月の最終日、もう10数年来の仲になる友人2人と久しぶりに会うことになりました。久しぶりといっても1月に会ってるので、たかだか4ヶ月ぶりですが(笑)。彼女達とはかつてのパリ留学先リッツ・エスコフィエで一緒だった同窓生。二人ともとっても優しくて気の良い方達なので、当時から気が合い、今もなお仲良くしてもらっています。
そんな彼女達と会う時は、どこで会おうが決まってお菓子を食べます。今回は、新しくなった尾山台のオーボンビュータンとザ・ペニンシュラホテル東京のアフタヌーンティーに行ってきました。私の中でオーボンビュータンは、日本でいただける本場フランス菓子にもっとも近いお菓子屋さんだと思っています。そのオーボンビュータンがリニューアルオープンしたというので、私達3人はお昼前に待ち合わせしてお店に向かいました。そこだけ見るとフランスにいるかのように思わせる外観、中に入ってもフランス語のラジオが流れ、内装もまさにフランスのお菓子屋さん。一番驚いたのはキャッシャースペースがあったこと。フランスでは、お菓子・パン・お惣菜が一緒に売られている店も多く、その場合注文した人にお金を支払うのではなく、別に用意されているキャッシャースペースで合計金額を支払い、支払済の伝票を持って商品を受け取りに行く、というシステムを取っていることも多いのです。新生オーボンビュータンはまさにそのシステムを採用していたのです。注文〜支払い〜受け取りの一連の行動が、まるでフランスの食料品屋さんでお買い物をしてる気分になり、ワクワクして嬉しくなりました。銀座のマリアージュフレールなんかもこのシステムですよね?
奥にはカフェスペースが用意されていて、ランチメニューはもちろんお店で買ったお菓子やドリンクなどを食べられるようになっています。私達はもちろん最初からそこで食べるつもりにしていたのですが、日曜日だったからか、お昼前だったからかお店は大混雑。カフェスペースも満席。14時には日比谷のペニンシュラホテルに行く予定なので一応迷いましたが、そこはお菓子大好きな私達。「ここまで来て食べずには帰られない」ということで即意見が一致し、結局席が空くのを待つことにしたのです。運良くそれほど待つこともなく、割とすんなり着席することができました。
席に案内され、「14時からアフタヌーンティーだからケーキを軽く食べるくらいにしようね」と3人でケーキを3つとグラッセを2つ注文しました。(←軽くて5つ(笑))5つのお菓子を3人でつつき合って各自がそれぞれ味見し、感想を述べる。リッツ時代からこのスタイルは変わっていません(笑)。注文したお菓子はどれも美味しく、中でもオーボンビュータンでは初めて食べるヌガーグラッセが本当に美味しくて感動しました。
ケーキを食べながら、はた、と隣のテーブルに運ばれて来たランチデッシュに3人同時に釘付けに(笑)。ポークのソテーとマッシュポテトにパン。それがなんとも美味しそうなこと。お互いの意見は聞くまでもなく、速攻でランチメニューを一人分だけ注文しました。なぜ一人分・・・。食べたいけど、一応私達、その後のアフタヌーンティーのことも考えているんです(笑)。
ポークももちろん柔らかくて美味しかったですが、なんと言ってもマッシュポテト!!とろ〜りクリーミーで、じゃがいものザラザラ感がまるでなく滑らか。向かいに座っていた友人と全く同じタイミングで口に入れ、二人で顔を見合わせて、全く同じタイミングで「う〜〜〜ん!!!♪♥️♥️♥️」「美味しい〜〜〜!!」(笑)。本当にあんなに美味しいマッシュポテトは初めてです。その時点で次に待っているアフタヌーンティーのことなんて頭からすっ飛んでますよね(笑)。あまりの美味しさにあっという間にランチもお菓子も完食してしまいました。
お店が大きくなったり、新しくなったりしたら味が落ちてしまうことも良くあることなのですが、さすがはオーボンビュータン。むしろ何もかもがパワーアップしていて、本気のお店はやっぱり違うな〜と改めて尊敬の念が強くなりました。
どうやら毎日ランチメニューは違うらしいですよ。
尾山台まではそんなに遠くもないので、私もまたランチしに行きたいと思います。
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