日本菓子専門学校スクーリング7月分 その1
4月に日本菓子専門学校通信教育課程に入学しました。前にも書きましたとおり、製菓衛生師の国家資格を取得するためです。2年間の通信教育課程を修了すれば、その受験資格が得られます。通信教育ですからもちろん普段学校に通うわけではありません。が、決められた日数のスクーリングに通わなければならないのです。日本菓子専門学校では、毎年7月、8月、12月に5日間ずつのスクーリングが行われます。今回7月27−31日に、初めてのスクーリングに行ってきました〜♬
今まで私が学んできたのは、フランス菓子。リッツ・エスコフィエもコルドンブルーもベルエコンセイユも、全てフランス菓子の学校。でも今回の日本菓子専門学校は、お菓子全般を勉強します。洋菓子もフランス菓子だけではなくウィーン菓子やドイツ菓子も含まれていますし、和菓子やパンも取得項目に入っています。つまり製菓衛生師に関わる範囲は全て学ぶ、ということですね。
入学するまでに3年悩みましたので(長っ 笑!)、今までにかなりの数の体験入学に参加したわけです。その度に先生が作られたお菓子をいただけるのですが、毎回この学校のお菓子は美味しかった!そして、お味がどれも優しかったのです。お菓子には人柄が出ますよね〜。つまりお味が優しいということは・・・。そうなんです、先生達が皆さん本当にお優しいのです♡。そもそも昼間部では高校を卒業されたばかりの18歳くらいの方を対象としてる高等教育機関ですから、先生方の教え方も事務の対応もとてもとても丁寧。私が最初に思ったことは、「うーん、今までの学校とはだいぶ違うな・・・」ということ(笑)。まあお国柄もありますし、学校によって対象者・対象年齢も違いますし、それは当然のことなのかもしれません。
今回楽しみにしていたのは、理論の学科と和菓子実習。そもそも私は学ぶことが大好き。ですから、今回理論を勉強するのが楽しみで仕方ありませんでした。食品衛生学、栄養学、製菓理論に和菓子実習、なんて聞くとそれだけでテンションあがります。そして、いまだ未知の世界である和菓子〜♡。食べるのは大好きでしたが、今まで体験入学以外で作ったことはありません。餡作りからど素人なわけです。
今回の学科は、「製菓理論」「洋菓子基礎」「和菓子基礎」「食品衛生学」「衛生法規」です。「製菓理論」ではお菓子分類や材料について詳しい理論を勉強します。洋菓子の項目は、小麦、鶏卵、甘味料、油脂、原料チョコレート。これらはコルドンでも素材研究の授業を取って学んだことはありましたので、重複することもたくさんありました。ただ今回はより理論的な内容もかなりあって、お菓子を教える立場、ルセットを作り出す立場にとっては大変勉強になりました。そして和菓子の項目では、寒天とカラギーナンについて学びました。これははっきり言って初めてしっかりと学びました。洋菓子では凝固させる時はほとんどがゼラチンを使います。ですからゼラチンについては知っていましたが、今回寒天の奥深さを初めて知った気がします。
「食品衛生学」では食中毒や食品添加物、食品中の有害物質などについて学びました。今までなんとなくしか考えていなかったことをこうやってしっかり学ぶと、「口にものを入れるということ」「人が食べるものを作るということ」は、本当に凄い行為なんだな・・・とつくづく感じました。衛生管理を今まで以上にしっかりしなければと、改めて強く思う5日間でもありました。ひとつ面白かったのが、先生が具体例を実企業名をあげて説明されるのですが、他の会社名は実名を挙げているのにある大手製パン会社だけは、なぜか「なんとかザキパン」って言われるんです(爆笑)!何度も何度も繰り返されるので、「実名言った方が早いよね〜?」って思ったりして、なんかおかしかったです。最後までその謎は解けないままでしたが、先生、一体なんでなんですかぁ〜???😄(笑)
最後に「衛生法規」。つまり、お菓子に関わる法律のお勉強です。法学部などで法律のお勉強をされている方にとってはお茶の子さいさいなんでしょうが、私は予習の段階でこの項目を読んでいるといつの間にかいつも夢の中にいるです(笑)。ですから、いつまで経っても読んでる場所が進まなーい(爆笑)。予習の段階でこうですから、今回この授業が一番眠くなるに違いないと最初から思っていました。が!、意外や意外。わたくし一瞬たりとも眠くならなかったんですぅ〜✌️。(中にはいびきかいて寝ている方もいらっしゃったんですよ・・・うふふ(笑))こうやって苦手な法律もしっかり学ぶと、「食」を扱うプロとして責任感を感じます。
たった5日間ではありましたが、とても内容の濃い時間でした。今回学んだことはしっかりと頭に入れて、次回8月のスクーリングに繋げたいなと思います。そして和菓子についてももっともっと詳しくなりたいので、昼間部の学生さん達が使っている「和菓子教本」を購入しました。頑張るぞ!
今回は長くなりましたので、この辺で。製菓実習についてはまた次回にでも〜♬
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