3月のレッスンレポート(フランス菓子初級)

3月のフランス菓子初級クラスのレッスンレポートです。

実習で「ファーブルトン」を作りました。フランス北西部のブルターニュ地方のお菓子。このブルターニュ地方は乳製品が特産なんです。ブルターニュの牛乳をたっぷりと使った「ファーブルトン」は、ブルトン語(ブルターニュ地方の言葉)で「ブルターニュの牛乳のお粥」を意味するんです。お米も使ってないのにお粥なんて、面白いでしょ?私はフランスの地方菓子が大好きで、これまでフランス各地をたくさん旅して食してきましたが、その中でもこの「ファーブルトン」は大好きな大好きなお菓子なんです♡。

『ファーブルトン』

今回このメニューを説明した時、ほぼ100%の生徒さんがこのお菓子を召し上がったことがありませんでした。それくらいなかなか日本のお菓子屋さんでは見かけないお菓子なんです。見つけるだけでも難しいのに、ましてや「美味しいファーブルトン」に出会うのは、それはそれは至難の業。私も国内ではほとんど見かけたことはないですが、数回出会ったファーブルトンは残念ながらどれもお味や食感がちょっと・・・という感じでした。でも調べたことはないけれど、東京だったら、エーグルドゥースとかパリセヴェイユとかオーボンビュータンとか、クラシックのフランス菓子の姿勢を守り抜いているお店だったら、本当に美味しいファーブルトンが置いてあるかもしれませんね♬

ちなみに私が今まで食べた中で一番美味しかったファーブルトンは、フランスで食べたもの・・・ではなくて、コルドンブルーの中級で教えていただいたゆうじ先生のファーブルトンです!!口にした時はあまりの美味しさに目から目玉が飛び出るかと・・、いえいえ(笑)、目から鱗が落ちるかと思いました♡。

もちもちした食感で、温めても冷たくしても美味しくいただけるとっても優しい味のお菓子。今回はほぼ全員が初めて召し上がるということでしたので、「お菓子教室Ledru-Rollinのファーブルトン」=「ファーブルトンの印象」となってしまうわけですよね。わーーー、これは責任重大であります!!(笑)

作り方はそんなに難しくはありません。一番難しいのは、火の入れ方。焼き足りないとべちゃべちゃになってしまいますし、焼きすぎるとゴムみたいな食感になってしまいます。微妙な焼き加減・・、これさえ気をつければ問題無し!!(あっ、でもこれは私の仕事ですね(笑))
と言うことで、今回も皆さん大成功でした〜♬

「フィナンシェ」なので金の延べ棒をイメージして、宝箱に入れてみました♬

サブメニューでは『フィナンシェ』をご紹介しました。フランス語で「財界人」や「お金持ち」を意味するなんとも現実的なこの名前(笑)。長方形の形が金の延べ棒に似ていることから付けられたとも言われています。こちらのフィナンシェで一番難しいのは、焦がしバターの焦がし加減。お店によって、この焦がし加減が違いますので個性が現れるのかもしれませんね!

プレーンとラズベリー入りの2種類を作りました

最後はお待ちかねのティータイム。今回のテーブルテーマは「春爛漫」。明るい春をテーマにコーディネートしてみました。テーブルクロスは叔母がイギリスで購入してきてくれたアンティークのもの。アンティークのお品らしく、全てが手刺繍されているんです。「その昔の方々もこのクロスを使ってティータイムを過ごしていたのよね〜」そう思うだけで、なんだか胸がトキメキます♡。生徒さんもまじまじとクロスを眺めていて、皆さん感激されていました。

肝心のお菓子はというと・・・。初めて口にされる『ファーブルトン』に皆さん本当に感激されていました!皆さん口々に「美味しい♡」「美味しい♡」を連発してくださって、内心ほっと一安心(笑)。そして後日。「そんな珍しいお菓子まで教えてくれるなんて良いお教室ね〜、と母に言われました!」とご報告してくださった生徒さんもいて、心から嬉しくなっちゃいました♬。ご家族にまで褒めていただけるなんて、名誉あることですよね。

そしてフィナンシェも。「先生のフィナンシェは神粋です!!」「いろんなフィナンシェ食べたけど、先生のほど美味しいのはありません!」とグルメな生徒さん達にべた褒められ(笑)、いつも以上に照れくさくて、ちょっぴり恥ずかしくて、とっても嬉しい、わたしなのでした。焦がし方や配合や焼き方を少しずつ変えて、地味〜に、地道に何度も試作を繰り返した甲斐がありました♬

フランス菓子初級クラスのティータイム

今回も楽しいレッスンありがとうございました♬

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2017-05-13 | Posted in News, レッスンレポートComments Closed 

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