10月のレッスンレポート(フランス菓子初級)
10月のフランス菓子初級クラスのレッスンレポートです。
実習で『スワン』を作りました。スワンとは白鳥のことです。つまり今月の実習メニュー『スワン』は、シュー生地を白鳥のように作るお菓子のことなのです。白鳥の形は絞りで、色は生クリームや粉砂糖で表現していきます。絞りが入る実習では、いつも以上に個性が出やすいので、出来上がりを見せていただけるのも楽しみの一つ♬
1年前に実施した『シューアラクレーム』以来のシュー生地。今回は配合を少し変えましたが、作り方は変わりません。みなさん遠い記憶を思い出しながら(笑)、早速実習です。
シュー生地を失敗してしまう理由の大半は、上手に膨らまないという点。膨らまない理由にはいくつかあるのですが、一つ一つポイントを押さえながら作っていけば大丈夫。私の説明するポイントに気をつけながら、皆さん丁寧に手を進めます。まずは生地作りをクリアしなければ、美しい『スワン』にはたどり着かないですもんね〜♬ しかもシュー生地は時間との戦い的なところもありますので、この時点で私が何を話しかけても皆さんほぼ耳には入っていません(笑)。
無事に生地が出来上がったら、難関の絞りです。今日一番の山場と言っても過言ではありません(笑)。昨年の『シューアラクレーム』が丸型に絞るだけだったのに比べると、今回はちょっと難易度が上がりますね。「土台部分は涙型に絞ってくださいね〜」という私の一言に、皆さんちょっと心配そう。「あー」とか、「あれ〜」とか、「えー」とか、いろんな声が飛び交います(笑)。そして全員がご自分の絞ったシュー生地を見て、最後には笑っておられるんです。 癒しのお菓子作りですね♬
胴体部分が絞り終わったら、顔首の絞り。これがまた何とも個性的!名前を書かなくてもご自分のスワンがどれかよく分かるくらい、全員違う形なんです〜。それぞれに愛おしい『スワン』ちゃん達の誕生です♡。
デモンストレーションでは同じシュー生地を使った『シューケット』をご紹介しました。小さくて可愛いこのお菓子は、フランス人なら誰もが一度は口にしたことがあるはず。フランスでは大人も子供も大好き、国民的な人気のお菓子なんですよ。生地は全く同じでも小さく絞って、ちょっと仕上げを変えるだけで、食感も味も違うものになるのですから不思議です。ポンポン口に入れていただけますから、食べやすいお菓子です♡。
通常フランスではそのまま食べるのですが、今日は4種類のソースとクレームシャンティをご用意しました。チョコレート、塩キャラメル、ミックスベリー、いちごの4種類のソース。地味になりがちのシュー生地も一気に華やかな雰囲気になりますよね♬。好きなものを好きなだけ付けてお召し上がりいただきました。
今日のテーブルテーマは、ずばり「スワンレイク(白鳥の湖)」です♬ 白鳥が湖を優雅に泳いでいる様子をイメージしました。そしてせっかくだからと、BGMもバレエ「白鳥の湖」の音楽をかけてみましたが・・・、情緒的すぎて全くティータイムに合いませんでした(笑)。それでも皆さんに「スワンレイク」の世界をお楽しみいただけたようです♬
テーブルフォトタイムでたくさんたくさん写真を撮られたはずですが、試食で席に着かれると皆さん接写が始まります(笑)。可愛い〜、可愛い〜の声。「Bon Appétit〜!!(ボナペティ ※フランス語で召し上がれの意味)」とお声をかけると、「どこから食べて良いのかわからない」「かわいそう」と皆様。しかし一口口に入れてしまえば・・・、全員「うーん、美味し〜〜〜い♡」(笑)。
今回はビジュアル的にもわかりやすく可愛らしいお菓子でしたので、お子様のいらっしゃる方はお持ち帰りになって、特にお子様に大好評だったようです。後日、「息子が保育園の先生に『僕のママは白鳥のシュークリームを作るんだよ!』と自慢していました」とメールをいただき、心がほっこり嬉しくなりました♡。可愛いくて嬉しいエピソードです!
皆様、今月もご参加いただき、ありがとうございました。
次回は『抹茶と栗のロールケーキ』です。楽しくレッスンしましょうね♬
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