冬の京都とおばんざい
先日、京都へ旅して来ました。久しぶりに歩く京都の街は、私が知っている京都とは全く違う近代的なものになっていました。まず降り立った京都駅。新しく生まれ変わってもうだいぶ経つのだとは思いますが、テレビでしか観たことのなかった駅ビルが都会感を醸し出しています。
私たちはこの旅一番の目的であるフランス菓子屋さんへ向かいました。が、こちらのお店のお話はまた改めてするとしまして、今回はこの途中で驚かされたエピソードを一つ。ホテルからタクシーで八坂神社の近くまで向かっていると、運転手さんが私たちに唐突に話しかけました。「よく似てるけど、日本人じゃないんだよ」。ふと外を見ると真冬の京都で浴衣を着ている団体がいるではありませんか。どうやらアジア系の観光客のよう。
冬の京都はただでさえ盆地で寒いというのに、なんと皆さん、ペラペラな生地の浴衣を羽織もなく着て歩いているのです。レンタルで浴衣を着せてもらえるお店がいくつもあるらしいのですが、いくらなんでも冬に浴衣って・・・。その日は本当に気温が低い日で、たくさん着込んでおまけに分厚いコートを着た私達ですら「寒い〜!」と口に出してしまうほど。運転手さんによると、この光景、最近の京都の風物詩なのだとか・・・。真冬の京都で浴衣・・・。初めてに目にする何とも奇妙な光景でありました。皆さん、風邪ひかずに帰国されていることを祈ります。
そして、今回2つ目の大きな目的は京都の「おばんざい」。私は和食が大好き!特に京都のお食事は品があって、大好きです。同じく和食好きの友人が美味しいおばんざい屋さんを探してくれました。そのお店、なんとなんと本来予約がないと入ることは難しいほどの人気店なのですが、ふらっと立ち寄った時間が5時という早い時間であったため、7時までという制限付きで幸運にも入ることができたのです。
とにかくこのおばんざいが食べたくて仕方なかったわけですから、二人でテンションあがりまくりです。まずはメニューを見て興奮状態。「選べない〜、選べない〜♡」って(笑)。さっさと注文しないといけないのはわかっているのですが、どれもこれも美味しそうで決められないのです。あれもこれも食べてみたくて。お酒も飲まないのに、とりあえず「突き出しの盛り合わせ」を頼み、その間にゆっくり考えました。
そして本日、選んだメニューは、
・白和え
・出し巻き卵
・おいものたいたん
・人参のきんぴら
・酢味噌和え
・粕汁
・白ご飯
・お漬物
という、私の大好きな大好きなものばかり。
京都のおばんざいって、上品でほっとするお味ですよね。次回来る時はおばんざいをどこかで習いたいな〜。
さてその後、お腹もいっぱいになりホテルに戻ります。ホテルまでは少し距離があったのですが、まだ早い時間でしたので食後の運動ということで歩いて帰りました。途中、先斗町を通って京都らしさを感じてきました。とは言え、こちらも歩いている半分くらいは外国人観光客でしたので、賑やかではありましたが。
いくら近代的になっても、やはり京都は古都だけあって素敵な街です。関西に住んでいた時、京都と言えば、最低限の観光と2年間通ったお菓子教室と神戸の家との往復、そして広告代理店時代に担当していた営業先に行くことくらいしかありませんでした。今回ゆっくり歩いてみて、昔ながらの風情と近代的な建物、そして国際的な新しい風景が入り混じった今の時代ならではの京都を堪能することができました。最近自国の文化に少しずつ目覚めている私にとっては、今更ながらとても興味深い街で、とても楽しかったです。また是非近いうちに訪れたいと思います。
京都で訪れたその他のお店については、またお話しさせていただきますね。
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