SALON DU CHOCOLAT au japon 2016

毎年10月下旬〜11月上旬頃にかけてパリで開催される『Salon du Chocolat』。
私はまだ本場のイベントには行ったことがないのですが、年が明けて1月下旬からは日本でも開催されます。パリよりも規模は小さくなりますが、タイトル通りにチョコレート一色のイベントです。通常日本では手に入らないようなチョコレートがフランスを始め、ベルギー、スイス、イタリア、ドイツなどなど様々な国から輸入され紹介されるのです。

私が最後に東京のイベントに足を運んだのはもう4〜5年くらい前になりますでしょうか、まだ伊勢丹の催事会場で行われていた時です。久しぶりに足を運んでみようかと、調べてみたところ会場も別のビルに変わり、オフィシャル・ムックなる本も出版されていました。取り急ぎ、この本を取り寄せお勉強しました(笑)。読んでみると知ってるお店もあれば、知らないお店もたくさん出品する予定になっていました。東京では新宿で1月27日〜31日に開催されましたが、残念ながらどうしてもこの期間行けそうにありません。でも「せめて知らないチョコレートをいくつか食べてみたい!」と思い、1月18日から始まるネット先行販売を活用することにしたのです。

サロンデュショコラ オフィシャル・ムック

サロンデュショコラ オフィシャル・ムック

18日当日、関東地方は今年最大の大雪でした。私が使っている東急田園都市線では入場規制がされ、通勤客が大混乱に陥った日です。私もこの日は午前中に自由が丘に行く用事があり、たまプラーザの駅に向かっていました。が、あの入場規制!「2時間も待ってるのにまだ入れないよ!」「いつになったら入れるの?」という声があちこちから聞こえてきて、家に引き返す学生さん達もたくさんおり、尋常でない風景になっていました。私も「これではちょっと・・・」と自由が丘での用事は諦め、家に引き返すことにしました。用事のキャンセルの電話をしたのが10時前、電話が終わったのが10時10分頃。「まあ、仕方ないか」とバスを待っている間に、『Salon du Chocolat』のネット先行販売での購入手続きをしようとスマホを手に取ったのです。先行発売は、18日10時スタート。

ところが、一番最初に買おうを決めていたそのブランド、販売開始たった10分で「売り切れました」の文字が!!!!「えええええ〜〜〜〜〜〜!!!!」まさかこんな早い時間に売り切れるとは思っていなかったので、バス停で思わず「うそっ!」って、一人で声を発しちゃいましたよ(笑)。それからいくつか候補にしていたブランドを検索し、希望していた分は大体購入することはできましたが、私が購入手続きを終わった頃にはその他のブランドもほとんどが「売り切れ」状態になっていました。私はこの時改めて思い知ったのです。日本人のチョコレートに対する並々ならぬ情熱を。バレンタイン時期ということもあるとは思いますが、おそらく本当にチョコレートがお好きな方がたくさんいらっしゃるのでしょうね。きっと出展されているショコラティエ達が、この熱狂ぶりに一番驚いているのではないでしょうか。

先行販売で購入したチョコレート達

先行販売で購入したチョコレート達

そして、後日。私はリッツ時代の友人と京都へ旅しました。幸運にもその時、ちょうど京都伊勢丹で『Salon du Chocolat』が開催されていたので、友人と少しばかり覗いてきました。京都のイベントも大盛況。どこを歩いても、人・人・人。「は〜、チョコレートの熱狂は全国レベルなのね・・・」。京都でもまた日本人のチョコレートに対する情熱を見せつけられます。ちなみに今年の『Salon du Chocolat』、東京、京都の他に、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡でも開催されていたようです。

かくゆう私も負けず劣らずのチョコレート大好き人間!!かつて訪れたベルギーのピエールマルコリーニ本店で、テンションがあまりにもあがりすぎて「ショーケースの端から端まで一つずつください!!!!」と言って、ボンボンショコラ大人買いをした女です(笑)。ベルギー本店は東京の銀座本店の数倍もある広さ。ボンボンショコラだけ見ても凄まじい数の種類が並んでいます。当時注文の際お店の方から「この人フランス語わかってないんじゃないか」と思われ、「あなたは今全部のチョコレートを一つずつ注文してるのよ。大丈夫???本当に大丈夫なの?」と何度も聞き返されたという、伝説の持ち主でございます(笑)。いまだにリッツのお菓子仲間の間では「ゆみこの伝説の端から端まで買い」と言われているほど😁。ですから、チョコレート好きの皆さんの情熱は心底わかるつもりです。が、この日本におけるチョコレートの熱狂ぶりに驚いているのもまた事実であります。

ちなみに京都の『Salon du Chocolat』で私達が見つけたお気に入りのブランドは、フランスではなくイタリアのものでした。
その名も、『AMEDEI(アメデイ)』。なんと女性のショコラティエール。
最近よく聞く「Bean to Bar(豆の加工からチョコレート製造まで)」を通り越して、「Farm to Bar(豆の生産からチョコレート製造まで)」をモットーにチョコレート作りをしている会社だそうです。基本的にタブレットしかありませんでしたが、そのチョコレート作りに対する情熱の素晴らしいこと。イタリアのチョコレートはジャンドゥーヤが有名ですので、少し甘めの加工がしてあるイメージでしたが、こちらは違います。豆の生産から管理するというくらいカカオに力を入れているので、オススメされたものはカカオを十分に堪能できる70%くらいのダークチョコレートやブラックチョコレートがほとんどでした。

購入した『AMEDEI(アメデイ)』のタブレット

購入した『AMEDEI』のタブレット

さらに販売の方が本当に情熱的で、自社のチョコレートに自信を持っていることが十分に伝わってきました。ほんの少しのタブレットが数千円する高級品ではありますが、熱心に説明を聞く私達をとても喜んでくださり、次から次へ試食品を出してくださいました。結局一番オススメされていたタブレットは「売り切れ」というオチでしたが(笑)、他のものを購入することにしました。「ここのチョコレートなら試食なしでもきっと美味しいに違いない!」と私のアンテナがビビビッと反応したのです。その予感は見事的中し、購入した2つともが本当に美味しかった。ダークチョコレートにかなりうるさい主人も「これは美味しい!」と大絶賛でした。京都で出会ったイタリアのチョコレート。新たな出会いに京都にちょっと感謝です。

「いつか近い将来、本場パリの『Salon du Chocolat』へ訪れたいな」と思いつつ、日本のチョコレート熱狂を久しぶりに肌で感じた冬となりました。

———————————————————————————————————————————————-お菓子教室 Ledru-Rollin(ルドリュ ロラン)でのお試しレッスンはこちらへどうぞ


Comment





Comment



CAPTCHA


関連記事