フランスレストランウィーク2015 その1

フランスレストランウィークとは、2010年からフランスで行われているレストランイベント「Tous au Restaurant」(皆でレストランに行こう)の日本版の企画です。日本におけるフランス料理発展のためのイベントで、在日フランス大使館もバックアップしてているとのこと。日本全国のフレンチレストランが参加し、共通でランチ2,215円とディナー5,000円の限定コースメニューが用意されているんです。日頃敷居が高いと思われがちなフレンチをこの期間に気軽に楽しんでもらい、身近なものに感じてもらおうとしているのでしょうね。今年は、9月26日(土)〜10月11日(日)に実施されました。

私もこの企画、ちょっと前までは知らなかったのですが、今年あるきっかけで知ることになりました。普段は高くていけないようなフレンチに気軽な値段でいけるとのことで、俄然興味が湧いて来ました。と言っても、フランス菓子は大好きですが、フランス料理のことは全くの無知。どこのレストランに行けば良いのかも・・・。なので、有名どころで評判の良い2つのお店に行ってみることにしました。

まずはランチで代官山の「メゾン・ポールボキューズ」。ポールボキューズには、かつて夫の会社の方がこちらで披露宴をして招かれたことがあり、お料理がとても美味しかったのを覚えていました。加えて今回は、フランスのヴァローナ社のチョコレートを使ったデザートが出るということで、迷わずこちらに決めました。が、やはり有名店。あっと言う間に昼夜ともに埋まっていて、平日の昼間1カ所しか空きがありませんでした。でも、空きがあっただけラッキーでしたね。

コルドン時代の友人を誘い、ランチへ。ル・コルドン・ブルーのもう少し先にポールボキューズはあります。レストランは地下にありますので、優雅な階段を降りてお店に入ります。ランチタイムだったからか、店内も明るく、重々しい感じは全くありません。お店のスタッフの方も明るく迎えてくださり、何だか良いことありそうな予感。。。
イベント期間だからでしょうか、一人でランチをしている方も結構いました。食好きの方か食のお勉強をしている方か、はたまた食のお仕事をしている方か・・・といったところでしょうか?一方で、ご夫婦と1歳くらいのお子さんを連れたご家族もいらっしゃいました。「こんな小さい時からこんなお洒落なレストランに!!」私はむしろそちらの方に驚いてしまいました(笑)。なにせ私の幼少時代には考えられなかったものですから・・・(笑)。

メゾン・ポールボキューズ

メゾン・ポールボキューズ

店内

店内

今回の限定ランチメニューはこんな感じ。

– 栗カボチャの軽いムース ベーコンのチュイール添え 白トリュフの香りと共に
– 仔牛のロティ・ブランケット 二種の調理法 フルダンペール・エストラゴンの香り
– ヴァローナチョコレートと洋ナシのアンサンブル ピスタチオのアイスクリームと共に
– コーヒー、小菓子

こちらのメニューに

– ムッシュ ポールボキューズのクレームブリュレ

が追加できたので、迷わずお願いしました。やっぱりどこに行っても甘い物に目がない私(笑)。。。

どのお料理もお洒落で上品でとても美味しかったです。でも、フランス料理って難しいですよね。名前も調理方法も。特に、メインの仔牛のロティは2種類の調理方法を丁寧に説明してくださいましたが、素人の私にはちょっとよくわかりませんでした・・・(笑)。むむむむむ。何度聞いても最後までよくわかりませんでしたが、笑みで応えておきました。とにかく美味しかったので、よしとさせてください(笑)。

栗カボチャの軽いムース

栗カボチャの軽いムース

仔牛のロティ・ブランケット

仔牛のロティ・ブランケット

そして、今回最大のお目当てだった「ヴァローナチョコレートと洋ナシのアンサンブル」。最初このタイトルを見た時、洋ナシのコンポートにヴァローナのチョコレートを使ったソースがかかっているデザートなのかな〜と思っていました。実際にはヴァローナのチョコレートを使ったムースと洋ナシのムースのケーキでした。チョコレートはさすがヴァローナ。濃厚で味わい深く滑らかなムースで本当に美味しかったです。

チョコレートムース、ピスタチオのアイスクリーム、小菓子

チョコレートムース、ピスタチオのアイスクリーム、小菓子

が、やはり、お菓子大好き人間の動物的勘はまたしても見事的中しました!追加で頼んだ「ムッシュ ポールボキューズのクレームブリュレ」が滑らかでとってもとっても美味しかったんです。実のところ、今回のコースの中で一番好きだったかも。。。サーブの方が仰っていました。「クレームブリュレを一番最初に考えたのは、ムッシュポールボキューズなんですよ!」と。そうだったんですね〜。知らなかったです。勉強になりますね。こうやってレストランで知識が増えていくことも一つの楽しみです。

ムッシュ ポールボキューズのクレームブリュレ

クレームブリュレ

最初に通ったお菓子教室で「クレームブリュレ」に初めて出会い、あまりの美味しさに衝撃を受けたのは今でも忘れません。それから何かって言うと「クレームブリュレ」を頼んでいました(笑)。ついには映画「アメリ」の中で主人公アメリがクレームブリュレのキャラメル部分をスプーンでサクサク壊す仕草に憧れ、パリ留学中にアメリのカフェに行って、一人クレームブリュレを頼んでは密かにパリジェンヌ気取りだったことも、今となっては懐かしく微笑ましい思い出です♪♪♪(笑)

美味しいお料理とデザートに楽しい会話、そして新しい発見。
レストランウィークにかこつけて、良い時間を過ごすことができました。

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