コルドンブルー 最終試験終了!

日々の学校に追われて、すっかりブログの更新が遅くなってしまいましたが、まずはご報告を。
昨日、菓子上級クラスの最終試験が無事に終了しました。
極度の緊張体質、かつテンパると何をしでかすかわからない自分を見失う性質、という本番に弱いという最悪な不安要素を抱えながら(笑)、オリジナルアントルメを作り上げることができました。筆記試験&パスティヤージュ(土台)作成、飾りの作成、オリジナルアントルメ作成&完成、と実質3日間に渡っての最終試験でした。今回の私の作品は、構想段階から「かっこいいアントルメ」を目指していました。基本全てのものにおいて柔らかいエレガントなデザインが好きな私なのですが、お菓子だけは違うんです。「ラブリー」なものよりも、「スマート」「クール」「シャープ」「ノーブル」「かっこいい」こんな感じのものが好きなんです。お菓子屋さんを覗いても、選んでいるケーキはいつもこんな感じのデザインのものばかり。人の趣味ってわからないものですね。

初日の筆記試験と実習の監督はジャン先生、2日目・3日目は雄二先生でした。3日間、有難いことにこの大好きなお二人に見守られ(?(笑))ながら試験を行うことができました。まずは初日の筆記試験。日々授業をこなし、元気に学校に通うことがまず最大の目標でしたので(笑)、授業内容を復習したりまとめたりする時間は全くありませんでした。それだけに、どんな問題が出るんだろう・・・と、とても不安に思いながらの筆記試験でした。制限時間は30分。できた人から回答用紙を提出して退出します。開始からそんなに経っていなかったと思いますが、一人退出し、二人退出し・・・。まだまだ時間は残っているのに、気がつけば30人近いクラスメイトの中で私と留学生の女の子の二人だけになっていました。その子も先に提出し、結局私は最後の提出者となりました。。。ほんとにしつこいというか、のんびりというか・・・(笑)。でもどうやらそれも良い結果だったようなので、ちょっと一安心。そしてその後実習でのパスティヤージュ作成。パスティヤージュを扱うのは初めてのことでしたので、物凄く時間がかかりました。大量の粉砂糖で生地を作っていくのですが、とにかくすぐに乾燥してしまうんです。パリパリになってしまう前に何かしらの形を作らなければいけません。何度も失敗しながら、時間いっぱいギリギリで土台と飾りのお花と葉っぱを完成させました。ふ〜、また時間との闘い・・・(苦笑)。基本のんびりさんですから、時間との闘いが一番辛いのです。

2日目、飾りの作成。
私はマカロンとチョコレートを作る予定にしていました。最初の構想から幾度となく変更を重ね、最終的に時間内にしっかりと終われる5つのデザインに限定しました。マカロン1種類とチョコレートを4種類。マカロンは田舎っぽいナチュラルな仕上がりにならないように、いつもより丁寧に作りました。最大の難関は着色。学校の着色料を使うのですが、一発勝負です。大体の色は頭にありましたが、作った生地どうりの色に焼き上がるのかが一番心配だったのです。とにかく一つ一つ丁寧に進めていきましたので、結果、納得のいくものを焼くことができました。そしてチョコレート。こちらはブラックチョコレートでの作品を2種類とホワイトチョコレートベースのミルクとブラックのマーブルのものを2種類作りました。ブラックチョコレートは1色ですし、比較的スムーズに作ることができるのですが、問題はマーブルです。ホワイト、ミルク、ブラックの3つのチョコレートをテンパリングし、同時に使えるように調整しなければいけません。これが結構大変。3つ目のチョコレートのテンパリングが終わったら、最初のチョコレートが固まり始めたりして。家でも何度も練習しましたが、学校はエアコンが入っていて家よりも固まりが早かった!あたふたしながらも、無事にマーブルを作りあげ、珍しいことに時間が少し余りました。予備の飾りを少し作っておこうかといくつか作ってみました。が最終日、驚いたことに、この予備の分だけほとんど壊れてしまっていました・・・(笑)。

最終日、アントルメ作成&デコレーション完成。
さあ、勝負の時です。2時間半で全てを終わらせなければいけません。構想段階からこの2時間半が常に頭にありました。やりたいことはいろいろあるけど、時間内に終わらなければ不合格。時間内に提出できなければ今までの苦労は完全に水の泡、卒業させてもらえないのです。再試験なしの一発勝負。とにかく何がなんでも完成させなければいけないのです。ですから、パーツは一つ一つそんなに時間のかからないものを選ぼうと思いました。ただ、チョコレート大好き人間としましては上級で学んだチョコレートを使ったものを作りたかったですし、天下のコルドンブルーでの最終試験ですからある程度のレベルのものを仕上げたかった。そのため生地以外の全てのパーツを上級のルセットの中から選び、私なりに少し手を加えました。事前に練習したもので雄二先生やジャン先生にアドバイスをいただきながら試行錯誤重ね、私のアントルメが完成しました。試験中、大きなハプニングに見舞われることもなくスムーズに進んでいたのですが、なぜか最後のグラサージュ段階でもたついてしまって時間が押してしまいました。「まずい、デコレーションもあるのに・・・」と少し焦りましたが、なんとか10分前に提出することができました。

最終試験 私の作品

最終試験 私の作品「DÉSIR」

横から

横から

そして、試験官の雄二先生からの総評。我が日本人クラスは全員合格!そして私は、なんとなんと!!あの雄二先生からたった一言だけでしたが、最高の褒め言葉をいただきました(涙)。中級の時、雄二先生のお菓子に出会った時から先生のお菓子に憧れて、少しでも雄二先生のお菓子に近づけるものを作れるようになりたい、と心に決めてきました。何よりコルドンブルーで学んだこと、雄二先生、ジャン先生、本田先生から学んだことをきちんと最終作品に出したかったのです。ですから、先生からのお言葉は本当に本当に嬉しかった。きっと一生かかっても足元にも及ばないとは思いますが、少しだけ認めていただけたような気がして感激しました。なんだか中級の最後の実習の時を思い出します。。。(あっ、このお話はまた別の機会にでも)

そんなこんなで足掛け4年、長かった私のコルドンブルー生活も無事終了することとなりました。
27日に修了式がありますので、その様子はまた後日お話させていただきますね。
最後に、私のブログを読んで心密かに最終試験を応援してくださっていた皆様(笑)、静かなる応援本当にありがとうございました♫ 無事、コルドン卒業生になれました!

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